ノートPC用グラボを実現したTB3接続とは?
ノートPCで使える周辺機器がとても充実してきて、デスクトップと遜色なく使うこともできる時代になりました。
でも長年の間、ひとつだけノートPC用が存在しなかった周辺機器があるんです。
それが…グラフィックボード・グラボ・GPUです、ビデオカードとも呼ばれますね。
処理の重いゲームを動かすためには必須の周辺機器です。
実はゲームの処理ってCPUがどれだけ早くてもあまり効果が無いもの。
だからゲームの処理に特化したグラボが必要なんですが、グラボはデスクトップPCでしか使えない規格しか存在しなかった。
だからノートPCユーザーは指をくわえて見ているしかなかったという背景があります。
なぜ今までノートPC用のグラボが存在しなかったのか?
その理由は、あまりにも高速な転送速度が必要なためケーブルを経由する時点で間に合わない、というどうしようもない理由でした。
それが…最近になって超高速の転送スピードを持った規格が登場したんです!
Thunderbolt 3・サンダーボルト3という規格で、ケーブル接続でもグラボが機能するスピードを実現しています。
そのTB3接続でグラボを増設する周辺機器が、外付けグラフィックボード・外付けGPU BOX・eGPU・eGFXと呼ばれているものです。
そんなこんなで、TB3端子があればノートPCでも最先端ゲームができる時代になったという訳です。
Razer Core X Chroma 外付けGPU(eGPU)BOX ThunderBolt 3 700W Windows Mac 両対応【日本正規代理店保証品】 RC21-01430100-R3J1
注意点としてはノートPC側にもTB3の端子が必要になりますので、古いノートPCでは対応できません。
ゲームが好きな人が新しくノートPCを買う時に、TB3端子があるかどうか?は確認した方がいいってことですね。
持ち運べるTB3接続のグラボって無いの?
今売っているTB3グラボは、デスクトップ用のグラボをTB3に変換するアダプタが主流になっています。
つまり…めっちゃデカいんです!
パッと見るとデスクトップPCかと思うくらいのサイズ。
AKiTiO Node(500W) Thunderbolt 3対応 グラフィックボード専用 外付け拡張ボックス(macOS&Windows 10対応/アミュレットオリジナルマニュアル付き)
「せっかくノートPCで使えるんだから、持ち運べるタイプはないの?」
喫茶店大好きな僕は、そんなふうに思いました。
と言うか…ノートPC用のグラボがデスクトップPCくらい大きかったら意味ないでしょ!
それなら最初からデスクトップPC買ってグラボ差しますわ!
みんなそう思いませんか?
という訳で、持ち運べる小型のTB3接続のグラボを探してみたら…
いくつか存在しました!
そうそう、こういうのを求めていたんですよ。
eGFX Breakaway Puck
「モバイル可能な小型の外付けグラボがあれば…夢が広がるのに」
このeGFX Breakaway Puckなら、そんな夢を叶えてくれます。
主流になっている、デスク用のグラボを使うのではなく、グラボが最初から内蔵されているのが特徴です。
自分の好きなグラボを使うことができない代わりに、圧倒的に小さなサイズを実現しています!
Sonnet eGFX Breakaway Puck Radeon RX 560/570 560-S GPU-RX560-TB3-S
スペック上のサイズ的にはモバイル利用も十分に可能だとは思うんですが…
気になるのは”バッテリー運用が可能なのか?”ということ。
Web上から可能な限り調べてみましたが…それに関する情報は全く見つからず。
というかレビューすらほとんど無いという…相当にマイナーな商品なようです。
恐らく仕様から判断するに、ACアダプタ稼働しか不可能な可能性が高いですね。
でも…最近の喫茶店はコンセントを備えている店舗も多いので、一応はモバイル可能という感じでしょうか。
それでも納得できずWeb検索を続けていたら…
なんと…バッテリー稼働を前提にしたモバイル向け外付けグラボがあったんです!
ポータブルグラボ eX Core
恐らく現状で存在する唯一無二の、ポータブル外付けグラボ。
それが、このeX Coreです。
GeForce GTX1050を小型フォルムに収めたスマートなデザイン。
電源をノートPCから供給するプラグアンドプレイ設計。
本当にケーブル1本のみでノートPCにゲーミング性能を追加できます。
これです!僕が求めていた理想の外付けグラボのスタイル!
でも残念ながら、このeX Coreはコンセプト段階で終わった…もしくはクラウドファンディングでごく少量のみ流通しただけのようです。
内蔵グラボもGTX1050と今となっては少し非力に感じますね。
けど…これこそTB3接続だから可能になった、夢のある製品だと思います。
今後、この方向性の製品が、最新の性能で出てくることを大いに期待したい所ですね〜。
実用性というハードル
いろいろ紹介してきたTB3外付けグラボですが、実はひとつ大きな難点が潜んでいました。
それは…価格の高価さや、本体の大きさによる、実用性の薄さです!
現状だと、外付けGPU BOXとグラボを購入すると5万円を優に超えてしまう。
さらに置き場所を取る本体サイズや、別にACアダプタが必要な所も実用性の低さを感じてしまう。
5万円と言えば、PS5が買えてしまう価格なんですよね。
据置ゲーム機を買えば、それだけでゲームが楽しめる訳ですから、コスパの違いは明らかです。
だからこそ、前述のような小型軽量なポータブルタイプが出てきて欲しいと思うんです。
スマートに持ち出して、喫茶店で高性能ゲーミングできるなら高くても価値が生まれますよね。
そういう夢のある製品が出たら僕も購入したいなと…今は待ちかなと思っています。
いつか、喫茶店でも最新ゲームを高画質でできるポータブルGPUが出ることを祈って!
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コメント
コメント一覧 (2件)
モバイルwindows10に家ではeGFX breakaway puck rx560つないで使っています。
便利な時代になりました。
TB3をちゃんと積んでるのは、レノボ、ASUS、DELL等の海外メーカーばかりですが
ちゃんと理解してPC買う人は特に問題無く使えると思います。
Win10エミュでeGPUとか、データ輸送にメディアが使えないとか
修行僧みたいな使い方するのは変な使い方だと思いますが
このハードウェアの発展に貢献していただいたのは感謝ですね。
個人的にスマートな使い方という意味では、外付けGPUは携帯サイズまで小さくなると嬉しいです。
コメントありがとうございます、お返事遅れてすみません。
eGFX breakaway puckを実際に使っているんですね!めっちゃうらやまです。
上位モデルが3万円くらいになったら買うのもありかな?と思っているのですが…今はまだ高級品ですね。
スマホサイズの外付けGPUは、僕も理想とする所です!
と言うか、いずれ出てくると思うので今からわくわくしながら待っていますw