この記事はこちらの記事からの続きになります。
勝手に始まった「不可抗力による苦しみ」
僕に降りかかった障害は、自分ではどうしようもなく勝手に起こりました。
原因は先天性の異常という、自分では関与できない、生まれる前から決まっていたもの。
自分では決められない、変えられない、制御できないもの、それを不可抗力と言います。
生まれつき与えられる能力の違い、病気や事故など。
自分は悪くないのに勝手に苦しみが始まって、それをどうにもできない圧倒的な理不尽さ。
だから…納得できない、悔しい、悲しい、など様々な感情が混ざった最悪の苦しみをもたらします。
でも実は、不可抗力って様々な形で存在していて、日常的な悩みの中にも混ざっているんです。
苦手なことやちょっとしたコンプレックスも不可抗力なので、ほとんどの人がこの理不尽さを感じています。
不可抗力がもたらす苦しみの底無し沼
不可抗力とは自分では変えられないこと。
なのに僕たち人間は、それをどうにかしようとしてしまう。
それによって起きるのが消耗です。
不可抗力による被害や悩みが大きければ大きいほど、何とかしたいと考えたり、行動してしまいます。
結果は何も変わらず、エネルギー、時間、心、など様々なものを消耗してしまう。
自分でどうにかしたいと思えば思うほど、理不尽さを感じて苦しみが増してしまうという悪循環。
さらに…悩みの原因が不可抗力であると気づいていない場合、本当に恐ろしいことが起きます。
不可抗力の消耗を、人生単位で永久に繰り返してしまうんです。
それによって、生きることの効率が大幅に落ちてしまいます。
要領が悪い、何をやっても不器用、とか感じる人は、コンプレックスへの消耗が原因になっているかもしれません。
何も悩みがない人に比べて、無駄にエネルギーや時間を消耗するシステムを持ってしまっている、という恐ろしさ。
そう…不可抗力に悩んで生きていると、人生そのものがうまく行かなくなる原因を作ってしまうんです。
そして、この世界にはもうひとつ…多大なストレスをもたらす不可抗力があるんです。
それは…他人です!
他人という不可抗力
生まれつきのコンプレックスなどは、絶対に自分の力が届かないことでした。
でも、他人に関しては自分の力が届くこともある、という違いがあります。
仲のいい友達なら、何かを頼めばやってくれることの方が多いですよね。
だから他人は、完全な不可抗力ではありません。
でも実は…中途半端な不可抗力であることが、逆にストレスを増大させてしまうんです!
その理由は、基本的には自分の思い通りになることで「期待」という前提を持ってしまうことにあります。
期待するから、自分の思い通りにならなかった時に、裏切られたと感じて、苦しみやストレスが倍増してしまうんです。
自分と合わないな…と感じる人と会話していて、
「何でわかってくれないんだ!」って思ったことはありませんか?
これはまさに、不可抗力への消耗そのもの、自分の力が届かない他人だからです。
上司などに自分は悪くないのに怒られて、
「今の自分は悪くないでしょ!?」って強いストレスを感じることはありませんか?
これはまさに、不可抗力による理不尽そのものなんです。
そして…現代社会において、他人との関わりを断つことはほぼ出来ません。
社会で何かをやろうとしたら、必ず他人と接しなければならない。
この世界には、自分では制御できないもの、不可抗力なものが溢れている。
ストレスや消耗を避けられない、苦しみに満ちた世界という認めたくない事実…。
でも安心してください!
この一見すると絶望的な事実こそが、逆にストレスのない世界への扉になっているんです!
学校で一番最初に教えるべき「幸せになれる考え方」
この世界には不可抗力が溢れている、それらに消耗してはいけない。
だから、不可抗力のことは一切どうこうしようとせずに、あるがままを受け入れる。
消耗を避けた余裕のあるエネルギーは全て、自分のやりたいことに注ぐ。
不可抗力に消耗してる他の人に比べて、格段に効率良く人生を豊かにできると認識する。
これを、出来るだけの範囲でいいから、意識して実行していきましょう!
あるがままを受け入れて生きる
重要なのは…
苦しみが溢れている世界だと認識することが、苦しみを減らして楽しい世界に変えられる。
という認識を持つことです。
これは、ポジティブの押し売りをしているような世間を疑って、真実を認識することでもあります。
ネガティブな事実を受け入れるからこそ、幸せな未来が見えてくるんです!
そう…”あるがまま”を全て受け入れて生きること。
その感覚を自然体として持つことを目指していきたい。
極論を言えば、仕事や住居を変えて他人から離れて、自分だけで仕事をすればストレスは大幅に減らせます。
けど、そんなことをできる人は殆どいないと思います。
それにそこまでしてしまうと、他人との交流から生まれる様々な可能性を無くしてしまいます。
だから、まずは心の中だけでもいい、と考えることが重要です。
コンプレックスから劣等感を感じた時…
他人からストレスを感じた時…
心の中で「これは不可抗力だから一切考えない!消耗しない!」と呪文のように唱えるんです。
「考えてもどうにもならないからスルーするんだ!そういうものだと受け入れるんだ!」って。
ただ、いざストレスを感じた時にやってみると、これが本当に難しい!
人間がいかに感情に支配されているかを痛感してしまうほどに…。
例えば僕の場合、手の障害を完全に受け入れたかったんですが、どうしてもできなかったんです。
どれだけ「消耗しない!」と考えても「悔しい」「悲しい」などの感情が溢れてきてしまいました。
この時はまだ気づいていなかったんですが…
実は人間には…あるがままを受け入れられない、とても大きな理由があったんです!
全てを受け入れられず悩み続けてた僕でしたが、このことに気づいた時は本当に嬉しかった。
それはまた次回、人間の生きる意味について、で語っていきます!
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