スマホが出てくる前の時代、SONYはガジェット好きにとって間違いなくカリスマブランドだったと思います。
他社では届かない圧倒的な満足感をもたらしてくれた数々のプロダクトに僕も魅了されっぱなしでした。
そんなSONYのPCブランド「VAIO」ですが、
会社が変わってしまったことをきっかけに今では全く違う「VAIO」になってしまったと感じています。
VAIO株式会社になって受け継がれなかったVAIOらしさ
SONYがPC事業を売却し、VAIO株式会社になってから早2年ほど経ちました。
SONY製VAIOが好きだった僕はVAIO株式会社にも「VAIOらしさ」を期待していたのですが、
ここまでのVAIO製VAIOは正直期待はずれと言わざるを得ません。
理由1:限定モデルを出してくれない
手元に残っていたプレミアムカーボンモデルのVAIO typeT TX90S
旧VAIOは他社に比べて「限定モデル」をラインナップすることが非常に多かった。
特にモバイルノートに関してはほぼ確実にプレミアムモデルがあったように記憶しています。
そしてその限定モデルこそが「VAIOらしさ」を演出してくれる強力な魅力要素だったと思うのです。
限定モデルは天板が特別仕様で「プレミアムカーボン」などの響きだけで無性に欲しくなったものでした。
光の当たり方でヘアラインが浮かび上がってくる格好よさ、持つ喜びというプライスレスな魅力に溢れていました。
それがVAIO株式会社になってからは全く見なくなってしまいました。
何故かは僕には解りませんが、SONYという大企業だからできた遊び心だったのかもしれませんね。
理由2:デザインへのこだわりを感じない
新VAIOはスペックへのこだわりのみで、デザインへのこだわりが薄れてしまっている気がします。
保守的すぎるデザインというか、実用性重視でNECみたいな方向性に感じてしまう。
僕のイメージでは、VAIOと他社PCの最大の差を聞かれたとき「デザイン」と即答するくらいにデザイン=VAIOらしさなんです!
VAIO Z CANVASのコンセプトには少しVAIOらしさを感じましたが、デザインに関しては普通だったという印象。
現行モデルだとS13は格好いいと思いますが、これSONY製VAIOのPro13デザインのままでした(+_+)
VAIO Zなんかは絶対に旧VAIO時代の方が格好よかったですね・・。
個人的な希望としては、テーマカラーに昔のバイオレットカラーを復活して欲しいですね。
僕が子供なだけかもしれませんが、白や黒にはわくわくを感じないと言うか(^_^;)
愛用してたZ505VR/K バイオレットカラーに今は無きSONYロゴとVAIOロゴの共演
売れに売れているApple製品はデザインをしないことがデザインというようなシンプル路線なので、
逆に今の時代こそ個性的デザインにこだわれば「確固たるVAIOらしさ」になるのではないでしょうか。
理由3:超小型路線モデルがなくなった
VAIO C1MRXとVAIO typeU U70P
旧VAIOのVAIO C1、VAIO U、VAIO Pなどの超小型路線モデルの魅力は本当に凄まじいレベルでした。
今でこそスマホやタブレットが当たり前ですが、当時は「小さいことの価値」が今とは段違いで高かった。
限界まで小さく詰め込まれた最先端技術に、SONYロゴVAIOロゴが乗って、それはもう宝石箱のようなきらめきを感じていました。
新製品発表の度に「世界最小」のコピーにすごく興奮してて、今思い出しても楽しくなるくらいです。
本当にあの頃のSONYは夢を作っていたと言えるほど、素晴らしいもの作りをしていたと思います。
今の時代だとコスト的に難しいのかもしれませんが、いつかまたVAIOが「世界最小」で僕の度肝を抜いてくれることを期待したいですね。
VAIOがVAIOらしいという当たり前を望みたい
僕が大好きだったVAIOが「VAIOらしさ」を取り戻して欲しい。
旧VAIOと違ってもいい、VAIO株式会社にはなんらかの独自性を生み出してくれることを期待したい。
近い将来、圧倒的な魅力によって僕がVAIOオーナーに戻る日が来て欲しいって思ってます。
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