振動で紙に描いている感覚を再現する!?
フルモデルチェンジしたSurface Pro8はペンも新しく生まれ変わりました。
驚いたのは、その宣伝文句としているとても珍しい新機能。
Surfaceスリムペン2は…内蔵されたバイブレーターの振動で紙に書いているような触感を再現できるって言うんです!
この未来を感じる新機能、おそらく誰も予想できなかったんでは無いでしょうか!?
僕もまさかの斜め上からのわくわく感に嬉しくなりました。
例え実用性が微妙だったとしても、こういう遊び心は新しいガジェットの楽しさを何倍にもしてくれますからね。
で…実際に使ってみた感想なんですが…
想像よりもペーパーライク感を再現してて、凄いなこの技術!と関心しました。
うん…楽しさは間違いなくある新機能だと思います…けど…
ひとつ、想像してた通りの問題がありました!
“紙のように感じる”けど…
”紙に書いたような筆跡”にはならない。
と言う致命的な問題です(笑)
当たり前なんですが、実際に書いているのはツルツルの液晶画面なんで、筆跡にも滑りが見られる訳です。
iPad Proなどのお絵描きデバイスで、なぜペーパーライク保護フィルムが重宝されたのか?
この点に関してMicrosoftは、大きな勘違いをしていると思いました。
紙のように描いている感覚が欲しい訳では無く、
紙の抵抗感が生み出す、ブレの少ない綺麗な線が欲しいからなんです。
ペーパーライク保護フィルムは、画面上のザラつきによってペンが滑りにくく、綺麗な筆跡で描けるので受けているって認識です。
それが、このSurfaceスリムペン2はツルツルと滑りやすく、フラついた線になってしまうという訳なんです。
でも安心してください!
滑りやすいことも含めてSurfaceスリムペン2の欠点を対策する方法がありました!
しかし!
これだけで残念だと思うなかれ!
実はSurfaceスリムペン2は、デジタルペンとして史上類を見ないほどの完成度になっていたんです!
今までのSurfaceペンの弱点を克服している
1番下がスリムペン2。真ん中が今までのSurfaceペンです。
Surfaceスリムペン2は、今までのSurfaceペンで不満だった部分をほぼ解消してきました!
それによって、デジタルペンとして完成形になったと言えるんです。
マイクロソフト 【純正】 Surface Pro 対応 Surfaceペン ブラック EYU-00007
今までのSurfaceペンが時代遅れだった理由は、乾電池式だったことにあります。
電池式ゆえに重く、ペンの重心バランスが後ろに寄っていて使いづらい印象でした。
それと出先で電池が切れたら最悪で、特殊な電池なのでその日の使用は諦めるしか無くなってしまうという欠点もありました。
それが今回スリムペン2で充電式になって解消されたばかりか…
タイプカバーにスマートに収納できるというおまけもついてきました!
左がPro8、Pro7までのタイプカバーはペン収納ができません。
ApplePencilを超えた理由とは!?
Apple Pencilもデジタルペンとして完成されている、それは間違いないんですが…
ひとつSurfaceスリムペン2には、Apple Pencilにはない重要な機能があるんです!
それは、ホバー時のカーソルがあることです。
ペンを浮かしている時でも、画面にペンの座標が表示される機能。
ApplePencilは超高精度だから、ホバーカーソルが無くても構わない。
僕も最初はそう考えていたんですが、使えば使うほど、この点に関しては不満があるなと考え直しました。
細かい絵を描いているときにホバーカーソルがないと、完全に狙った地点にペン先を着地させることが困難なんです。
わずか0.3ミリくらいズレてしまうことを防げません。
このストレスがSurfaceスリムペン2なら解消できるんですよ!
ホバーカーソルがあるから、絶対に狙った地点にペン先を着地させられます。
気軽に持ち運べるにも関わらず、Wacomの液晶タブレットみたいな使い勝手を実現しているという訳です!
Windowsのソフトが使える
最後はSurface Proならではの強みになります。
Surfaceスリムペン2は、全てのWindowsのソフトで使うことができる!
これです。
シンプルながらも決定的な、Apple Pencilへの優位性。
やはりiPadOSはソフトのバリエーションでWindowsに敵いません。
専門性の高いジャンルは特にそうで、Windowsでしかできないことはまだまだ多いですよね。
そんな感じで…
Surfaceスリムペン2は、新機能よりもデジタルペンとして完成されたことの方が遥かに大きいよ!って話でした。
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